1949年 大分県生まれ
1973年 東京造形大学デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業
1973年 株式会社粟辻博デザイン室入社
1976年 山本清デザインスタジオ設立
1989年 株式会社山本清デザインスタジオ設立
1996年 (株)山本清デザインスタジオを(株)山本デザインオフィスに社名変更
2023年 株式会社を公に解散し、業務は山本デザインオフィスにて継続
日本テキスタイルデザイン協会理事、日本テキスタイルカウンシル理事を歴任
宝仙学園短期大学学科長教授、女子美術大学大学及び院客員教授を務める
物の表面、表層は、物自体の存在を措定することとなる。一般的に空間を分割する面を指し表面、表層という。
私は、視覚を通じて知覚される、物の表面、表層の在り方に関心が深い。 私のデザイン活動における対象は、現実の物理的な物の表面、表層の創作に関わることである。 具体的には生活空間における、建築物の内装、外装をデザインすることであり、床、壁、天井からエクステリアにおよび、都市の景観をもデザインの対象となる。テキスタイルデザインとして、繊維、染織をベースにした意匠をすることから、インテリアにおける天然の木目や石目の肌理を見極め、あらゆる素材を駆使して、物の表面表層となるサーフェスの新たなテクスチャーや造形をデザインする。
生き生きと変化するサーフェス。 増殖し、変化し、朽ち、消滅するさまざまなサーフェス。
新しく創造され、デザインされたさまざまなサーフェスは、人の知覚領域を通じて豊かな精神世界の高揚を促す。
インテリア、エクステリアの表層材のデザインをサーフェスデザインと標榜し、さまざまなデザインの企画、開発を行っている。
山本君は、カバリング、いわゆる表面の部分に強くひかれ続けているようだ。
勿論、様々な表現を模索し揺れ動いてはいるが。
特に、彼のこだわるテクチュア、それも、目を通して知覚するビジュアルな触感、
布全面に広がる単純なパターンの集積は魅力的だ。
これ等の仕事は、物を包みこんでいくテキスタイルの本質をつき、しかも現代的だ。 (推薦の言葉 粟辻 博)